紀元前の古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉です。
 夢の実現に対する不安から起こる、自信のなさや躊躇。それをアリストテレスは、「垣根」と呼んだのでしょう。人は挫折を経験することもありますが、それに縛られて、心の「垣根」を作ってしまえば、自らの手で、大切な夢や目標実現への道を閉ざしてしまうことにも繋がります。
 去る2019年6月5日、NHKニュースサイトで、「可能性をじゃまするのは誰か?高校生、ウガンダに飛ぶ」と題して、高校生たちが自ら企画し、活動して、難民取材を行ったというニュースが紹介されました。
 それは、ウガンダで難民を支援するNGOが開催した「民族や国籍の違う子どもたちが一緒に楽しめるアイデア」を競うコンテストに参加したことが始まりでした。このコンテストで優勝すれば、ウガンダの難民地区でアイデアを実現するチャンスが与えられるというものでしたが、この高校生チームは準優勝に終わってしまいます。
 そこで、アイデア実現への道は閉ざされたかのように思われました。