平成28年4月4日付の日本経済新聞夕刊は、その理由を、国内市場縮小への対応の遅れと、安価な労働力や巨大な市場を持ち、あるいは、地の利を武器に、機敏に大規模な設備投資をした中国、韓国、台湾との価格競争に敗れたことにあると分析しています。
また、過去の成長を支えてきた販売戦略やビジネスモデルからの脱却が遅れ、高度成長期の成功体験が、かえって仇となり、いつの間にか弱みになっているというものでした。一般に企業の栄枯盛衰はこのようなものでしょうが、変革が遅れた代償の大きさを思わずにはいられません。
仏教においても、「自らの変革」が求められます。
自らを変革する。それは、言い換えれば「自覚」ということであり、お釈迦様の御教えを果敢に実践し、道を切り開いていくことに他なりません。私たちも、住み慣れた自らの殻を破り、自らの使命に「目覚めること」が必要です。これこそが、人生の課題です。
一輪の花でも、咲くべき時を知っています。ここぞという時に、自らの使命に目覚め、立ち上がることが肝要であると存じます。
文・南 省吾
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