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「子々孫々のために、持続可能な社会を作っていくことが私たちの使命である」
と再認識する必要があるでしょう。
 未来への感受性と想像力を持ち、今を生きる当事者として、なし得る方法や工夫で、生活様式を変えていくことが求められているのです。
『出曜経』には、
「多く誦して義を習うと雖も、放逸にして正しきに従わざるは、牛飼の他の牛を数うるが如し」と説かれています。経典を読み、正しい道を知ったとしても、その得た知識を実践しなければ、それは牛飼が他人の牛の数を数えるようなもので、何の利益もありません。
「知っている」とは、単なる見聞に止まらず、自身の理解と実践により初めて意味を持つ言葉だと知るべきでしょう。
仏教の教えに触れ、正しいことを学んでも、実践なしでは「知っている」と勘違いしているにすぎません。日々の実践、精進を重ねる先にこそ本当の学びがあるのです。



文・南 省吾

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