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 江戸時代前期の儒学者、伊藤仁斎の長男、東涯が、自省のために記した10ヶ条にある一節です。
 言葉は、使い方によっては、人を傷つける武器となります。
 人の感情は、いったん高ぶってしまうと、コントロールが難しいものです。常日頃は感情を抑えている人でも、ひと度、カッとなれば、慎重さは失われ、人を傷つけるような荒々しい言葉、身勝手な言葉が口をついて出てきます。その感情の高ぶりの原因は、「怒りの心」です。
 去る9月8日付の毎日新聞朝刊に、威嚇のクラクションを鳴らしながら、車間距離を詰めて危険運転を繰り返す、そんな「あおり運転」が止まらないという記事が掲載されました。
 あおり運転は、2017年に高速道路の追い越し車線で停車させられた車がトラックに追突され、夫婦が死亡した事故などを受けて、大きな社会問題になりました。あおり運転そのものを禁じる規定はなく、警察庁はあらゆる法令を駆使して、取り締まりと罰則の強化に取り組んでいるといいます。車内は匿名性が高く、気に入らないことがあった時、怒りを生じ易いものです。あおり運転は、その怒りが怒りを増幅させ、自分の感情をコントロールできなくなることから起きるもので、誰もが、この加害者にも被害者にもなり得ると指摘されています。







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