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 長崎県の平和祈念像を制作した、彫刻芸術の第一人者、文化勲章受章者の、北村西望氏の言葉です。
 ある朝、自身が制作する像の足元にいたかたつむりが、夕方には9メートルを超える像のてっぺんに登っていたことに感動し、その思いを生涯の座右の銘にされたといいます。たとえ浅学非才であっても、一所を目指す信念と日々の努力の積み重ねがあれば、高みに至ることができると勇気づけられます。
 去る2020年2月3日、NHKのニュースサイトに、世界的な女性ピアニスト、フジコ・ヘミングさんの演奏を聞いて、自らの人生を変えた海苔漁師の記事が掲載されました。この方は、家業の海苔養殖を継いでから30年余り、仕事の後にパチンコ店に向かう毎日だったそうです。ギャンブルに溺れ、気がつけば生活費にも手をつけるほどお金をつぎ込みました。しかし、落ちぶれた惨めな自分に気づき始めた頃、フジコさんのピアノ演奏に出逢い、「この曲を自分で演奏したい」と思い立ちます。
 その曲は、プロのピアニストでも演奏が難しいとされ、ピアノ講師の妻は、「本気とは思えない。自分でさえ弾けないのに、全くの素人の夫に弾けるわけがない」と語ったそうです。




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