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 江戸時代中期の故実家、伊勢貞丈が、人が常に守るべき道である、「仁・義・礼・智・信」の五常を説いた、「伊勢貞丈家訓」にある言葉で、
「信というは、真実にしていつわりなく、わだかまりなく、かげひなたなく、ひとすじにまことなるをいう」と説いたものです。社会的な信用は、「信」の積み重ねで得られるものであり、目先の利益や保身に固執して「信」を失っては、成功は覚束ないものです。
 小学校設立に絡む、財務省の決裁文書の改ざん、陸上自衛隊のイラク派遣時の日報に関する虚偽報告や隠ぺい、さらには自動車の検査不正、鉄鋼製品の性能をめぐる嘘の記述など、官民を問わず、国民や顧客の信用を、大きく揺るがす事件が続いています。
 平成30年4月15日付の毎日新聞朝刊に、
「現代日本の風潮 小さなウソにご用心」という見出しで、「昨今の虚偽、偽装は小利口と小細工と事務的なごまかしの積み重ねが大きな社会問題に発展したもの」とする記事が掲載されました。



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