主人公は、ノートに、「いい人間」になりたいという、自分の生き方と決意を書き綴り、吉野氏が読者に、
「君たちは、どう生きるか」と問いかけて物語は終わります。
人間はどう生きるべきかを問いかけるこの本に、学生時代を思い出し、今の自分に置き換える読者が多いといいます。
正しい生き方とは何か。それは、人間が問い続けてきた、永遠のテーマです。
釈尊は、正しい生き方を「八正道」として説かれています。正しく判断し、思惟して、正しく語り、正しく行い、正しい生活を送る。それを正しく続け、正しく心に留めていれば、真の安らぎが得られるという教えです。
何事も、結果の良し悪しより、その過程で努力を尽くせたかどうかにこそ、意義があります。正しい努力を続けることこそが、「幸せに生きる」ということに他なりません。
文・山口 響
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