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 学ぶどころか、死と隣り合わせの毎日、それに加えて深刻な貧困。それでも、ランドセルを手にした子供たちは、「うれしい。一生懸命、勉強したい」「勉強を続けて、将来は、医者か教師か、技術者になりたい」と話し、現地NGO代表は、「こんなに素敵なランドセルを子供たちに贈れて、喜ばしい」と語ります。
 目を輝かせて将来の希望を語り、感謝の気持ちを伝えるアフガニスタンの人々。その姿に、活動の輪は、日本各地の自治体にも広がりを見せ、送られたランドセルの数は、すでに20万個を超えるといいます。
『長部経典』には、
「助けてくれる人、苦しい時にも、楽しい時にも、友である人、自分のためを思って口をきいてくれる人、思いやりのある人、これが本当の友人である」と説かれています。
 人が困っていても無関心で、自分の都合を言い訳にして手を貸そうとしない。それは、仏道からかけ離れた、思いやりとは対極にある自己中心的な姿勢であり、世間でも信用を得ることなどできないでしょう。
 切磋琢磨しつつも、困れば「お互い様」と助け合うのが、目指すべき正しい姿であり、その姿こそ、
「仏道修行の全てである」と釈尊は仰せです。



文・南 省吾

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