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 感染を心配する家族や友人の声に、「看護師になることが自分の夢であって、誰かがやらなきゃいけないこと。世の中の役に立ち、この時間は自分の成長にとって決して無駄ではない」と、自らを励ます看護師もいました。
 コロナ禍の中で、社会人になって間もない20代の若者が患者に寄り添いながら、懸命に、そして、忍耐強く、看護に取り組む姿に頭が下がります。
 釈尊は、『法句経』に、
「道に思いを凝らし、堪え忍ぶこと強く、常に健く奮励する、思慮ある人々は安らぎに達する。これは無上の幸せである」と説かれています。置かれた環境の中で目標を見失うことなく、誠実に励むことを忘れなければ、この上ない幸せを得ることができるのです。
 正しい道を歩むために思いを凝らし、自分の持っているもので、自分のいる場所で、自分にできることを忍耐強く行う。それこそが、人生で最も大切なことに違いありません。



文・南 省吾

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