「釧路湿原のことをもっと知りたい」
その思いで猛禽類医学研究所の代表に自ら手紙を書き、釧路湿原の訪問が実現すると、研究所スタッフから多くを学び、猛禽類に絶滅危惧種が多いことも知りました。そして、この子は、訪問で得た知識と体験を地元で活かしたいと、地元の湿地の環境保全活動に参加し、「猛禽新聞」を発行し続けることを誓ったのです。
その熱意あふれる行動力に、日本自然保護協会は、「日本自然保護大賞2020」で、選考委員特別賞を授与した、と記事は伝えます。この子は、惚れこんだ猛禽類に絶滅危惧種が多いと知り、今の自分に何ができるかを真っ直ぐに考え、実践しています。その素直な心と行動力には、多くを教えられます。
『成実論』に、
「法を疑えば、学び得べからず。師を疑えば、彼に敬い従う能わず。自ら疑えば、終に学得なし」と説かれています。
このことは、真の仏教に出遇うことができた喜びと、人生最高の道標となる師の教え、そこから得られた自身の体験を疑えば、決して学び得られるものはないことを教えます。
疑いではなく、それらに惚れこみ、信じた先に、未来は開けてきます。私たちは、自分に自信を持ち、素直な心で真っ直ぐに歩み続けていくことができれば、人生を成功に導くことができるのです。
文・南 省吾
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