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「残念ながら世界はいま、理想とは逆の方向に進んでいる。(中略)だが、最大の核保有国のひとつである米国の指導者が核廃絶の旗印をもう一度高くかかげた意義は、大きい」と、訪問の意義を評価しました。大統領が演説後、「広島に来ることができて、本当によかった」と語った言葉は、自らの選択が正しかったことを確信させるものであったに違いありません。
 中国宋代のある高僧は、
「志は一に帰すべし。久しうして退くことなくんば、他日、必ず妙道に帰する所を知らん」と、初志を貫いて退かなければ、いつか必ず理想の境地に達することができると説き、続けて、好悪の感情に流されれば、成功は覚束ないと説きます。
 私たちは、なすべきことを知りながら、それを傍観し、行動を起こさないことは、結果として、自らを貶めることを意味します。どんな時にも不退転の心意気を持ち、前に進んでいくことが肝要です



文・南 省吾

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