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 石川島播磨重工業(現IHI)や東芝の社長・会長を歴任し、日本経済団体連合会第四代会長に就任し、「ミスター合理化」として知られた土光敏夫氏の言葉です。氏は、
「誰にも皆、火種はある。必ずある。他の人から、もらい火するようではなさけない」
と、逆境にあっても、それを成長のチャンスと考えて、苦難の壁を乗り越えていくことが、事を成すのに不可欠であることを説きました。
 平成28年2月27日付の日本経済新聞夕刊に「カット店の未来図を創る」と題して、千葉県の、あるヘアカットチェーン店の記事が掲載されました。このチェーン店の社長は、若くして、父親が経営していた理容室を引き継いだものの、当時はすでに理美容業界市場の飽和と低価格チェーン店の台頭により、経営環境は厳しいものでした。
 特に、地元周辺は理美容室の激戦区であり、どうすれば客に振り向いてもらえるか悩んだそうです。それでも、理美容専門学校を卒業した頃から、「業界を担える会社をつくる」ことを目標としていた彼は、顧客の好みや属性、店員の対応について、POSシステム(販売時点情報管理)を使ってデータを分析し、「できる社員」や「繁盛店」を探しては、現場に行って、その秘訣を見出し、その成功事例を全店に展開していきました。

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