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 最近、新聞などのメディアで、家庭崩壊や、親子間の殺人などの事件が取り沙汰されるにつけ、本来最も強いはずの家族の絆が、もはや「ない」に等しくなっていることに、情けなさ、やる瀬なさを感じます。
 今回の言葉は、『父母恩重経』の経文で、ここには、私たちがこの世に生を受け、今こうして存在するのはすべて父母のお蔭であり、そしてこの恩に報いなければならないと説かれています。
 親孝行で知られる偉人に、細菌学者の野口英世がいます。
 幼いころ、左手に大火傷を負った英世
は、努力して障害を乗り越え医者と
なりました。その蔭には、寝る間も惜しんで働き、英世の学費を稼ぎ出した母親シカの存在がありました。
 そして細菌学を学ぶためにアメリカに渡った英世は、その研究が認められるようになると、なかなか日本に帰ることができなくなりました。

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